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アグリジェント (イタリア) [南イタリア]

Agrigento
ピアッツァ・アルメリーナから、イタリアでもっとも高い県庁所在地であるエンナの街を通過し、向かうはギリシア神殿が建ち並ぶ街、アグリジェント。

               - 静かなエンナの街 -

途中の道中で、ヤギの襲来に遭遇するところも、のんびりとした南イタリアっぽい一瞬でした。車の前方から道いっぱいに広がって向かってくる境遇には焦りましたが、メーメーと鳴きながら、ちゃんと避けてくれました^^
鳴き声と、首からぶら下げている鈴のカランカランという音が鳴り響いて賑やかでした。
 
ほんの一瞬、イタリアでハイジな気分になれた瞬間。(ユキちゃんはいたのかな!?)

古代には30万人もの人々が住み大発展した町だったアグリジェント。現在は、神殿の谷と呼ばれる地域を中心に観光地となっています。今回は神殿の谷にしか入っていませんが、修復中が多く、所々がテントで覆われていました。

神殿の谷 - Valle dei Templi -
ジュノーネ・ラチニア(ヘラ)神殿 - Tempio di Giunone Lacinia -
神殿の谷で一番高い位置に建つ、紀元前460~440年の神殿跡。紀元前406年にカルタゴの進攻にあって炎上、中世の地震で全壊。
11547263.jpg ヘラ神殿のある丘からは、地中海が見下ろせます。

古代ギリシャ人は、どんな気持ちで神殿から地中海を見下ろしていたのでしょう・・・

ヘラ神殿からコンコルディア神殿への道沿いには、サボテンがたくさんありました。

コンコルディア神殿 - Tempio della Concordia -
紀元前450~440年頃に建てられ、ディオスクロイ神に奉献されたものと推測。円柱は、もともと鮮やかな色の漆喰が塗られていたそう。神殿跡だけでも、美しい柱や屋根跡が残っているのに、それに鮮やかな色々が加えられるとどんなに素敵な神殿だったんだろうと想像が膨らみました。

エルコレ(ヘラクレス)神殿 - Tempio di Ercole -
アグリジェントのドーリス式神殿の中では、もっとも最古の紀元前520年の建造で、中世の地震で倒壊。現在の姿は、1924年に復元作業によって得られたもの。

周りは残骸がゴロゴロ転がっています。
 
ジョーヴェ・オリンピコ(ジュピター)神殿 - Tempio di Giove Olimpico -
紀元前480~470年以降に建造されたが、未完のうちにカルタゴによって破壊され、以後、地震の際に瓦礫となってしまいました。7.75mの巨大な人像柱(Telamone)のレプリカが横たえられています。(オリジナルは考古学博物館に展示されている。)画像左端にいる人と比べても、かなりの大きさがうかがえます。

こんな大きなものが神殿の柱だったなんて・・・

あちらこちらに転がっている残骸。組み立てたくなる歴史のカケラが転がっています。組み立てれば偉品になるハズ。。。

食事
パレルモ名物いわしのスパゲティとアクアパッツァの魚三昧。
 

神殿の谷では2000年以上前のものを目の前に、言葉を無くしました。ギリシアの町が、かつては賑わいを見せていたのです。アグリジェントはタイムスリップさせてくれる町でした。

旅の参考文献
   
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