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サン・ピエトロ大聖堂 (バチカン) [バチカン市国]

Vaticani
城壁で囲まれその全域が世界遺産という軍事力・警察力を持たない世界最小国家、ヴァチカン。
国名はエトルリア人時代からあった丘の名前で、国土の最小さは東京ディズニーランドより小さく、周囲の城壁の長さは3,420m。世界最小国家2位の モナコ公国 はヴァチカン市国の3.5倍。

和解の道(コンチリアツォオーネ通り)から堂々と見える大聖堂。
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サン・ピエトロ広場 - Piazza San Pietro -
ベルニーニの設計により1667年に完成した広場。中央のオベリスクは1世紀にエジプトから運ばれたもので高さ25.5m。
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楕円形の広場の左右には284本の柱が並んでいます。
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柱の上にはベルニーニの弟子制作、高さ3.2mある歴代の法王と聖人像が140体建っています。
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サン・ピエトロ大聖堂 - Basilica di San Pietro -
ここはローマに来ると必ず立ち寄る場所。イエス最初の弟子ピエトロ(ペテロ)がイエスの死後にローマへ向かい、教えを説くもやがて殉教。そのピエトロのお墓の上に建てられたと言われる大聖堂で、カトリックの総本山。
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世界で最も大きな教会建築のファザードの上には、キリストと洗礼者ヨハネ、ピエトロを除く11人の使徒の像が広場を見下ろすようにあります。

ミレニアムに一度開く「聖なる扉」。次に開かれるのは西暦4000年。その頃の世の中はどうなっていんだろうと、想像がふくらみます。
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祭壇まで続く身廊は幅25m、奥行きは216mという大きさで6万人を収容。礼拝堂の数は11、祭壇の数は45。
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聖なる扉の内側には、25歳のミケランジェロの傑作「ピエタ」。キリストの死を悼む聖母像。
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ラファエロの遺作「キリストの変容」。キリストが天から声を聞き自分が神であることを示す場面。
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目立つ場所にありませんが、パステル調の色彩を巧みに使いこなすラファエロ好きもあり、大聖堂にくると必ず立ち寄ります。光の差し込みが少ない位置にあるので、じっくりしっかり鑑賞したい場合はヴァチカン美術館に。

- - - - - - - - - - - - - - - ★ ベルニーニ 三連発 ★ - - - - - - - - - - - - - - - -
彫刻や建築物はベルニーニが好きで、特にここにある作品はウ~ットリです。

ブロンズの大天蓋
月桂樹やオリーブの枝がからみついたブロンズ製の柱は高さ25m。柱には子供や教皇の家紋の蜂が彫り込まれています。
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天蓋の天井には聖霊の象徴である鳩が。
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聖ペテロの椅子
こちらも鳩(真ん中の黄色く光っている部分)がたくさんの天使にとり囲まれるように配されていて、中にはペテロが使ったと伝えられている王座が収められています。
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アレクサンダーⅦ世の記念碑
手前に「慈愛」と「真実」、台座に「正義」と「賢明」。存在感あり過ぎる扉構え。
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大天蓋の真上にあるクーポラは、高さ132.5m、直径42m。ルネサンスの特徴である円形です。
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内側には天国を表したモザイク装飾。その頂には父なる神が。

クーポラの頂塔に上がるには、階段とエレベーターの二択で値段が異なります。エレベーターを利用すると、大聖堂屋上にたどり着きます。
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大聖堂の屋上からはクーポラが間近に。ここから頂塔部へ上がるには階段のみになります。

広場から見えていた使徒の像が近くで見れます。意外とゴツゴツしています。
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大聖堂内を見降ろすと、聖ペテロの椅子が小さく見えます。
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クーポラの通路は思ったより足場があります。
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16ある大きな窓の縁は、絵画を飾る額縁のような絵が描かれています。下からはわからない根元の縁まで細かなデザインが。
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クーポラの頂塔へは内側にある階段から上ります。その通路幅は他の聖堂と同様、人一人が通れる幅で一方通行になっており、上りと下りで別の通路になっています。
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そろそろ・・・そろそろかな。。。と思いながら上がり続け、若干体力を消耗しますが、がんばって上がったご褒美の眺望は爽快です。

頂塔到達!サンピエトロ広場が一望できます。
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左奥にある緑はボルゲーゼ公園、右奥にはパンテオンやヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂。

逆側はヴァチカンの紋章を模った花壇など、緑豊かなヴァチカン内部が見えます。
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下りも、クーポラを囲むように階段を下りていると実感できるカーブのある壁を横に下ります。
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帽子は傾けてかぶるスイス衛兵
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15世紀から続くスイス人の私的衛兵隊の設置は現存。ミケランジェロがデザインした一説もある制服はカラフルなストライプ柄。

ヴァチカン美術館は写真を撮りだすとキリがないほどの展示物の数々。購入した解説付きの写真集は穴が開くほど見ています。
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4回に分けて、ローマに寄るととりあえず散歩したいエリアをアップしました。私にとっては時間があればあるだけ遊び方も多々ある魅力が詰まった町です。

旅の参考文献
   
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