パレルモ (シチリア島) [南イタリア]
■ Palermo
シチリアの州都でアラブやノルマン文化が入り混じった街、パレルモ。
かつて、文豪ゲーテが「世界一美しいイスラムの都市」と言わしめた街。
高鳴る胸を落ち着かせ、空港より列車でパレルモ中央駅に向かうも、さすが南イタリア、列車は時間通りには進んでくれません。郷に入れば郷に従えたりする私。暇つぶしは、停車した列車の中で人気もない田舎町の駅を撮る事くらいでした。
- 世界の車窓より!? -
45~60分のところ、1時間30分をかけてパレルモ中央駅に無事到着。パレルモ観光は半日の予定だった為、ホテルに荷物を預け早々と街へ出陣!
旧市街を少し入ると、歩道も狭く、道も入り組んでいて、閑散とした街並みですが、随所にノルマン様式やバロック様式の建物が見受けられ、飽きのこない街です。
●パラティーナ礼拝堂 - Cappella Palatina -
モザイク好きにはたまらない、礼拝堂の一つだと思います。アラブ・ノルマン様式で、全体が金色に輝くモザイクは見ごたえ充分。
- 礼拝堂入り口上部の壁 - - 中庭 -
今回は修復中で一部見れない箇所があり、残念でした。それでも、しばらくは口を開けたまま天井を見続けててた事と思います。
●カテドラーレ - Cattedrale -
シチリア・ノルマン様式の大聖堂。(内部は改装されたネオ・クラシック)歴代ノルマン王が眠っているそうです。
聖堂内には、天井の小さなドームに空けた穴から射す日が時間を示す日時計が床に残っていました。
- 絵が浮き出てるように見えた天井 - - 言葉が出ない装飾 -
矢が刺さってる石像が痛々しく気になりました。。。
●クアットロ・カンティ -Quattoro Canti -
十字路の意味で、四方に3段階の装飾があります。
1段目: 四季を表現した噴水
(一段目の噴水の春から若い守護聖女で始まり、
冬は年老いた守護聖女だそうです。ちなみに下の写真は、”冬”の角。)
2段目: 歴代スペイン総督
3段目: 街の守護聖女
●プレトーリア広場 - Piazza Pretoria -
フィレンツェにある屋敷の為に制作された30を超える裸体彫刻だったのが、1570年代にこの地に移築し、噴水の周りに置かれているそうです。
この写真右手奥の通りを入ると、ベッリーニ広場があり、マルトラーナ教会とサン・カタルド教会があります。
●マルトラーナ教会 - Martorana -
内部の壁は金色のモザイクで、シチリア最古のビザンチン様式。でも、曇りのせいか中がうす暗くて、よく見れませんでした。
ルッジェーロ2世がキリストから王冠を授けられる場面。
見ようによっては、頭を撫でてるようにも^^!? 私のお気に入りPhotoです。
- キラキラしたドーム内 -
●バッラロの市場 - Mercato Ballaro -
パレルモの台所。朝は活気で溢れてるそうです。写真は夕方のまばらな風景。
途中、日本語が堪能な中東系の売り子がいて、「千葉に11年住んでました」と言いながら、海賊番らしきCDを並べて、「スリには気を付けて!」と言っていたのが印象に残ってます。
●マッシモ劇場 - Teatro Massimo -
ネオ・クラシックで、ヨーロッパでも屈指の規模を誇っているそう。写真ではその偉大さがわかりにくですが、とても大きかったです。
●サン・フランチェスコ・ダッシジ教会 - San Francesco d' Assisi -
ロマネスク様式の教会。入り組んだ街の中にあり、外見は素朴ですが、中には、パレルモ生まれの彫刻家、Giacomo Serpotta製作の寓意像が。
○食事
歩きつかれた後は、美味しいご飯で一日の締め括り。
見応え充分な街、そして食材の宝庫パレルモ。
まだまだ見れてない箇所もあるため、近郊にある街の観光を含めて、再度、訪れたいです。