ナポリ - スパッカ・ナポリ （カンパニア州）

■ Spacca Napori
真っ二つに割るという意味をもつナポリ最古の通り、スパッカ・ナポリ。
ナポリの旧市街を南北に二分している中心の通りで、下町という表現がピッタリ合うエリアです。

メインストリートとは思えない、道幅の狭さ。　犯罪多発地帯だった空気も感じ取れます。

● サン・ドメニコ・マッジョーレ教会 - San Domenico Maggiore -
サン・ドメニコ・マッジョーレの塔が建つ広場に、同じ名前の教会があります。アラゴン家とスペイン国王の計45人の棺があります。


● サン・パオロ・マッジョーレ教会 - San Paolo Maggiore -
8～9世紀に建てられ、今の姿は16世紀後半にテアチノ会修道士のために改築されたもの。


1ブロック先のトリブナーリ通りも狭くて下町情緒たっぷり。石畳は凸凹しています。


4～5建ての建物が所狭しと建ち並び、細い道が続きます。
　　　　　　　

● ジェズ・ヌオーヴォ広場 - Piazza Gesu Nuovo -
インマコラータの塔が高々とそびえ建ち、視界が広がる広場。
　　　　　　　

● サンタ・キアーラ教会 - Santa Chiara -
13世紀に建築され、18世紀に改装されるも19世紀に放火により全焼。ジェズ・ヌオーヴォ広場の横に建ち、ゴシック様式で再建されたのが今の姿。

スパッカ・ナポリを訪れるキッカケになった教会です。

教会の中に入ると、今まで歩いていたエリアにあるとは思えないほどの広々とした造りで、中庭にはレモンやオレンジ、緑がたくさん茂っています。


中庭を囲むようにある回廊には八角形の柱が均等な真幅で建っています。
　　　　　　　

壁画には14世紀にジョットと弟子が描いたフレスコ画が綺麗に残っています。


マヨルカ焼きのタイルには草花や神話の場面、田園風景など18世紀の暮らしが描かれています。

どこを見渡しても、均等に建ち並ぶ柱。

回廊の隅々まで装飾が施されています。


天井まで綺麗に描かれています。
　　　　　　　

一歩外へ足を踏み出すと、現実的なスパッカ・ナポリの世界へ。


● ベッリーニ広場 - Piazza Gesu Nuovo -
オープンカフェが点在し、柵の中を覗き込むとギリシャ時代の城壁跡があります。


トレド通りは大きな一方通行の通りで、車やバイクがビュンビュン走っています。


● ダンテ広場
16世紀に市場があった場所で、トレド通りに面する半円形の大きな広場。

ナポリで見かける古い建物の壁は、考古学博物館といいピンク色が多いなぁと思いました。

スパッカ・ナポリの通りは、香港の銅鑼湾の路地にも似てる気がしました。似た通りが何本も入り混じっているので、気を抜くと迷いそうになります。

次は、スペインのコスタ・デル・ソル地方です。

■ 旅の参考文献
　　　

タグ：ナポリ 南イタリア 海外旅行 観光 スパッカ・ナポリ カンパニア州

コメント 14

ナポリの犯罪多発地帯って聞くとマフィアとか想像しちゃいますね^^;
あとナポリって聞くとピザとか想像して食べたくなっちゃいます（笑）
道幅が細くて雑な感じの町並みだけど
なんかどの通りも雰囲気があって絵になる感じですよね。
ほんとおっしゃるとおり外の町並みと教会の中では
同じ街の中って思えないぐらい印象が違いますね。
by とみっち (2011-05-01 01:30) 

ナポリはカプリ島へ行くときに立ち寄りましたが　バスの中だけで
徒歩での散策をしませんでした。残念。
by majoramu (2011-05-01 08:44) 

スパッカ・ナポリ！
ちょっと怪しげな雰囲気もありましたけど、
印象に残った場所です＾＾

先月イタリア行ったばかりなのに、こうして
piさんの写真拝見しているとまた行きたくなって
うずうずしています（笑）
by Pace (2011-05-01 12:06) 

ナポリの路地は車1台通るのがやっとの幅なんですね。
それに引き替え、広場や教会は広々として気持ちがいいですね。
教会の装飾も見事ですね。
by kuwachan (2011-05-01 23:48) 

日差しの強いところ、ピンクの建物多い気がします。
青い空に映えるんでしょうか?
by mau (2011-05-02 07:23) 

こんにちは
最初にタイトルを見ないで写真だけ拝見していたら
一瞬シチリアのような感じがしました
今ではナポリも随分治安はよくなってきましたね～♪
by gardenwalker (2011-05-03 09:51) 

> とみっちさま
マフィアは「ゴットファーザー」のイメージが強いですね。長いマフラーに葉巻きを手にしている人はいませんでしたが（笑）、ナポリ＝ジローラモと思って行くと、少し親近感が湧きました(^^ゞ
ピザはお約束ですね。イタリア南部で採れた甘いトマトがベースなので、美味しくないわけがないです。
どのエリアも歴史なしでは語れない場所が多いので、古い町並みに深さが感じ取れました。
by pi (2011-05-03 10:22) 

> majoramuさま
ナポリとカプリ島とは別景色です。ツアーでよく行かれる卵城エリアは比較的治安の悪さを感じませんでした（昼間は）。
by pi (2011-05-03 10:26) 

> Paceさま
イタリアはイタリア好きであれば、行っても行ってもまだ足りないという想いになりますね。
by pi (2011-05-03 10:28) 

> kuwachanさま
スパッカ・ナポリは狭い通りが多く、細い路地から人が現れてドキッとすることもありました。
教会では装飾タイルの量が凄かったです(・∀・)
by pi (2011-05-03 10:35) 

> mauさま
青い空にピンクの壁、ラブリーですね☆
モロッコのマラケシュで見かけるピンクの壁は、土の色がピンクだからのようですが、言われてみると、北の国ではあまり見かけませんね。
by pi (2011-05-03 10:39) 

> gardenwalkerさま
こんにちは。
シチリア島ではパレルモやカタニアも古くからある町なので、似ていますね。
規模としては、スパッカ・ナポリが一番下町的な広がりがあるように感じました。
by pi (2011-05-03 10:45) 

ナポリって犯罪多発地帯街なのですね（正確には「かつて」かな）
確かにメインストリートと言うより、何かの取引が行われそうな裏路地みたいで、
そういわれるとお世辞にも、美しいとかきらびやかさはないですね。
ダンテ広場など、広々してとても気持ちのよい安全な感じがするのにね。
(でも、教会に放火って怖いですね。やっぱり治安に難ありなのかな）

そういえば洞窟のマリア様ってナポリですよね・・・違ったかな(^-^)
(←甘えないで自分で調べろよな自由人）
by 自由人 (2011-05-13 19:19) 

> 自由人さま
安全になったかというと答えれませんが、”かつて”は犯罪多発地帯だったようです。マンハッタンでそのように言われていたエリアは、現在お洒落カフェなどがオープンし、危なそうな雰囲気はありませんが、スパッカ・ナポリは真新しいお店はなくディープな佇まいでした。

洞窟のマリア様を知らなかったので調べてみました、自由人先輩(^o^)丿！
どうもフランスのルルドという町のようです。そして、目白の東京カテドラル聖マリア大聖堂に日本版の洞窟があるようです。

by pi (2011-05-16 00:37)