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フェズとメクネス (モロッコ) [モロッコ王国]

Fez
イドリース朝時代の808年頃から築かれたモロッコ最古のイスラム王都、フェズ。
12世紀初頭には街の周囲に東西2.2km、南北1.2kmの城壁がめぐらされました。その後、革工芸や金属工芸が盛んになり、商業の町として栄え現在に至っています。

カサブランカのムハンマド5世空港から列車を乗り継ぎ、フェズへ。

Casablanca
モロッコの経済都市で何かと移動の中心になった、カサブランカ。
空港から Gare de Casa Voyageurs 駅までは30分ほど。手前がラバト・フェズ方面の1番ホーム「voie1」、奥がマラケシュ方面の2番ホーム「voie2」。列車は30分遅れでやってきました。
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列車の席は全てコンパートメント。1等車は座席が決まっていて3シートで向かい合わせになります。2等車は席取り合戦になり、4人席で向い合わせになります。どの列車に乗っても、同じコンパートメントになったメンバーでいろんな会話が始まるのが面白かったです。

フェズへ向かう間の車窓。カサブランカからモロッコの首都であるラバトまでは所々に町並みがうつりますが、ラバトを過ぎると果てしない大自然を目のあたりにします。
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時々遠くの方で羊と羊飼いがいて、どこから来てどこへ向かっているのか気になったりします。
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私と負けないくらい窓の外を眺めていた少年。何度目が合っても笑顔で返してくれました。なので、何度も見続けちゃいました。それでもずっと笑顔。カワイ過ぎです☆

フェズ到着
フェズ止まりの列車だったので、乗客がザザザッと降りて行きます。
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王宮 - Dar el Makhzen -
かつてのスルタン(イスラム王朝の君主)の居城かつスルタン兵士たちの駐屯地で、現在はモロッコ国王がフェズ滞在時に利用されているそうです。一般観光客には開放されていません。
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                        - 王朝正門 -
ブー・ジュルード門 - Bab Bou Jeloud -
1913年にフランス人によって建造されたフェズ最大の西門。この西側に13世紀建造の元の門があります。
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ここまではタクシーで来れ、門から旧市街へは人かロバ・荷台のみです。フェズ名物の門に”車両進入禁止”の標識が、かぶるように立っています(右端)。そして、素敵なタイルで装飾されている門もライトアップ用の電飾で見えにくくなっていました。

フェズの旧市街
フェズのメディナ(旧市街)は迷路のようにクネクネと細い道が四方八方に枝分かれしています。
迷わずに、そしてクドイ客引きを避けるためにもガイドをお願いする方が効率よく回れると言われましたが、迷路を楽しむことを選びました。方向感覚が取り柄の私だけに迷いませんでしたが、客引きが想定以上に多くクドくで、ゆっくりお店を見れなかったのが残念でした。
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なめし革染色職人街へは坂を下り下って行きます。あまりもの臭いにその場所が近づいてきた事に気づきましたが、たどり着く前に気分が悪くなり、途中で引き返してしまいました。それからは染色された革を見るたびに職人魂を感じます。
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旧市街内は荷物運びにロバが活躍。狭い道幅なのですれ違うのは少し怖かったです。
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荷物を運ぶロバ。力持ちです。

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メディナは高い城壁で囲まれています。

Meknes
標高約522kmにありメディナと新市街の二つの丘に分かれている町、メクネス。
9世紀にベルベル人により建設、首都となって栄えたのは17世紀後半に大のフランスびいきだったアラウィー朝のスルタンであるムーレイ・イスマーイールが、ベルサイユに匹敵する王宮ときらびやかな王都の建設を夢見た頃。しかし、彼の死後、都はマラケシュやフィズに移り、わずか50年で幻の王都となりました。

フェズからは列車で40分ほど。幻の王都跡はメディナにあります。
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車窓から見えるメクネス旧市街。
遠くでひときわ目立っているのは、グラン・モスクのミナレット。非ムスリムは入れません。

二つある鉄道駅のうち Gare el Amir Abdelkader で下車。ムハンマド5世通りに出て、イフリキア広場からハッサン2世通りを歩き、噴水があるフォアール広場へ向かいます。(バスもあります)
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駅がある新市街からメディナまでは徒歩で30分ほど。鳥かごのような観覧車を見ながら歩いていると、新市街とメディナの分岐点にある噴水がありました。
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新市街から噴水まではひたすら坂を下り、噴水からメディナへはひたすら坂を上がり続けます。

マンスール門 - Bab el Mansour -
1732年にエル・マンスールの設計で完成で、「改宗者の勝利の門」という意味のマンスール・エル・アルージュ門が正式名。北アフリカで最も美しいと言われている門。菱形や星型などの幾何学模様が彫られタイルが貼られています。
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中央に馬蹄形アーチの入口、両側に大砲を備える角塔が配されています。
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食事
モロカンサラダ : 右から時計回りで”ジャガイモとツナ”、”パプリカ”、”ナス”、”紫キャベツ”。
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モロッコは荒野が多いイメージでしたが、料理は豊富に野菜を用いたメニューが多く、野菜不足を感じることがなかったです。味も日本人の口に合い、残さずたいらげました。

鶏のタジンデザート : モロッコ滞在で、一番美味しかったタジン。鶏から滲み出たスープが濃厚で美味でした。
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フェズのメディナ散策は楽しいですが、道のアップダウンが激しいので部屋に戻るとグッタリでした。休憩に立ち寄った売店のミントティーが体に沁みました。

メクネスは、新市街には数件のカフェやレストランがあり、メディナは道沿いにいろんな商店が並んでいました。

旅の参考文献
   
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コメント 2

履歴書の書き方の見本

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
by 履歴書の書き方の見本 (2013-11-15 11:21) 

pi

> 履歴書の書き方の見本サマ
ありがとうございます。
また、遊びにお越しください!
by pi (2013-11-17 13:58) 

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