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ドバイ (アラブ首長国連邦) [UAE]

Dubai
7つあるアラブ首長国の中でもズバ抜けた発展で注目を集める都市、ドバイ。
オイルマネーに支えられゴージャスなイメージを持たれがちですが、ドバイの石油収入は全体のわずか7%。今のドバイがあるのは、いつ尽きるかわからない石油資源に頼らなくてもいいよう、経済政策をとってきたシェイク・ラーシッドの存在なくして語れません。

今回のドバイは短期滞在のため、空港から近いエリアのチラ見をメインに、エミレーツに搭乗。
 
     - エアバス A340-300 -              - ドバイ国際空港内 -

ドバイ国際空港は24時間稼動の眠らない空港ですが、便数と空港のキャパが合ってないのか、空港内は常に人で混雑。食事をとりたくてもレストランは行列、ファーストフードは買えても食べる椅子とテーブルが空いていない・・・ ロンドンに行くと利用率の高いCOSTA(コーヒーショップ)があったので、
     c.jpg
カプチーノを立ち飲み。搭乗待ちで地ベタに寝ている人もいたりして、踏みそうになりました。現在増設中のターミナルの完成が待たれるところ。。。

空港からホテル間はタクシーで移動。タクシーはメーター制でGPS制御されているため交渉の面倒がなく、ぼられる心配もありません。台数の少ない女性専用のピンクタクシーには出会えませんでした。

市内へのバスでの移動中に、2つの世界一を見かけました。
 
  - 世界一の高層ビル ブルジュ ドバイ -         - 世界一長い渡り廊下 -
ブルジュ ドバイ - Burj Dubai -
アラビア語で「ドバイの塔」という意味のブルジュ・ドバイ。写真は少し離れた海沿いのジュメイラロードから撮った写真ですが、ニョキっと飛びぬけているので遠目でもすぐに位置が確認できてしまいます。写真の高さで完成予定の半分。砂漠からの砂が舞ってクリアには見えませんでした。
ドバイ王族が所有するドバイ最大手の不動産開発会社Emaar社の開発で、200億ドルの建築費が投じられ、屋上に展望台、800室のマンション、4つのプール、175室のアルマーニ・ホテル・ドバイ、9~16階に入る超高級スイートのアルマーニ・レジデンスは全144室で広さは100~200平方メートル。アルマーニが手がける住宅デザインとしては初プロジェクト。アルマーニ・レジデンスは東京でも計画されているそうで、話題になること間違いなし。109階から上はオフィス。おまけに、ブルジュ・ドバイの56基のエレベーターは最高秒速10メートルで昇降、世界最速らしいです。
ビルの高さは、建設当初約700メートルと伝えられていましたが、その後800メートル以上に修正。ざっくり言うと東京タワー2.5倍。もっと高いビルを計画されるかもしれないということで、完成時の高さは明らかにされておらず、2008年完成の予定が高さ争いで日々延びています。しかし中東では、クウェートで1000m級、ジッダでは1.6kmの超高層ビル計画があるそうで、高さ世界一争いはまだまだ続きそうです。

「ブルジュ・ドバイ」内の100億ドル以上をかけて建設される世界最大のショッピングセンター「ドバイ・モール」の屋内ゲーム施設開発は、セガ。

さて、現実にもどり・・・

アル グバイバ バスステーション - Al Ghubaiba Bus Stn. -
バスステーションは現地人でごったがえしていて観光客らしき人を見かけたのは一度だけ。
 
市バス乗車マナーの特徴は、前列2~4席が女性専用座席ということ。もともと女性の乗車客は少ないので、いなければ男性が座っていますが、女性がバスに乗り込んでくるとササッと席を空けてくれます。都内では考えられない出来事を目の前に少し感動。また、バスが人でいっぱいの時は停留所で人が待っていても、スピードダウンせず素通り。日影のない停留所だったりする場合は気の毒に思いますが、慣れっこなのでしょう。
 
     - バスターミナルの風景 -        - 道にあるバス停 -→屋根があるのはいいほう
手前のカンドゥーラ姿の方から「アブダビ?(に行くの?)」と話しかけられました。私は市内の移動でしたが、どうやら停留場所が同じだったよう。次回来る機会があれば、UAEの首都であるアブダビへも行きたいです。

ジュメイラ モスク - Jumeirah Mosque -
 
今回の予定にはなかったので、移動中にチラ見できたのはラッキーでした。大理石で出来ていいる美しい建築物は、ひときわ目立っていました。

バージュ アル アラブ - Burj Al Arab -
高さ321メートルで、風をはらんだ帆を模して設計。世界一高いホテルとして1999年にオープン。2006年のWorld Travel Awardsで世界一のホテルとして表彰されました。全202の客室はメゾネットタイプのスイートルーム。宿泊客専用の運転手がロールスロイスでお出迎え、チェックインもスイートルームの中、各階にバトラーデスクがあり熟練のバトラーが24時間体制でお世話。
アメニティがMen'sとLadies各フルボトルサイズのエルメスだそうですが、宿泊料を考えたら妥当なところです。ベット真上の天井に鏡がついているのは、どうなんでしょう。。。
 
     -マディナ ジュメイラより-                   -近くより-

このホテルの気になるレストランが「アル マハラ」。いかにも海中へ来たかのようなテーマパーク並みの演出の後に、大きな水槽のあるテーブル席にてお食事。 ワイキキにあるパシフィックビーチホテルの「オーシャナリウム」レストランと比べてどれくらい違うでしょうか。
 
バタバタバタバタ・・・と聞こえたので空を見上げると、ヘリポートよりヘリが離陸。今日もドバイを満喫中の観光客が遊覧へ。ザ パームやザ ワールドもよく見えそうです。

バージュアルアラブを海岸とセットで写真を撮りたい方は、ジュメイラビーチへGO。

スーク マディナ ジュメイラ - Souq Madinat Jumeirah -
 
奥に見えるのは、マディナ ジュメイラにある3つのホテルのうちの1つMina A' Salam。ここは全てが洗練されていて、かつテーマパークのようなホテル。建物はタイやバリの高級リゾート地と同じ感覚を受けました。スークは市内のそれとは違い、観光客向けの商品が揃っていて、レストランやカジュアルなカフェも空いてて入り易いです。
ホール前のアラビアンな廊下
 

スーク比べ
   ○マディナ ジュメイラのスーク○         ○人でごった返す市内のスーク○
 
デイラ地区にあるゴールド スークとバール ドバイ地区にあるオールド スーク。
 
        - Gold Souq -                 - Dubai Old Souq -
市内のスークは、よく旅先でみかけるサンデーマーケットのような感じでした。
 
スーク マディナ ジュメイラは、ブラブラ見るには足りるお店が並んでいました。

アブラ比べ
○観光客のみ乗船マディナジュメイラのアブラ○     ○市民の足、街のアブラ○
 
デイラ地区では、あまり女性が歩いていないので異国文化を感じました。そして街のアブラに乗るには、女性には少々勇気のいる空気が漂っています。
 
「この空気の中に入っていく・・・?」と、少し足が下がり気味になって考えていると、アブラから「Come come!!」と手を振って呼んでくれたので、その勢いで乗船。「きゃぁ~」と言いながら、先頭に(苦笑)。そのおかげで見晴らしの良い写真が撮れました。
 
         - 船上より -                    - 降り場近く -

バスタキヤ地区 - Bastakiya -
バール・ドバイ地区にある歴史的建造物を保護している遺産地区です。
 

街中のモスク
 
それぞれの外観に個性が見れます。

アラビアンナイト
              
空飛ぶ魔法のジュウタンに乗ったシンドバットに遭遇しても不思議じゃないと思った夜景。

食事
「アラブ料理を気軽に食べたい」と考えつつ歩いていたのはデイラ地区。お店を覘きながら探していましたが、なかなか女性客が見当たらなかったので、ガイドブックに載っている”女性ひとりでも気軽に入れる”と書かれていたお店(Ala Kaifak Restaurant)に。私が入ってから、外国人の女性観光客が外から覘いて入ってきました。
 
                    - エビのビリヤニ -
右奥のスープがミネストローネ風で美味。他はカレー味なので日本人の口に合います。ビリヤニはタイ飯のようにパサパサしているライスの上に、エビ、牛や羊等が選べます。その味は中華風。左奥のピタにビリヤニを挟んだりして食べます。
レジのカウンターに置かれてある小皿の中に、ハーブのようなものとピンクや白の仁丹みたいのものが雑ざって入ってました。「どうぞ」と言われたので、つまんで口に入れるとセージやローズマリーをそのまま食べた感じで、つまみすぎた私には苦かったです。韓国料理を食べたあとにレジでミントガムをもらうような感覚でした。試したい方には、少量をお薦めします。。。

世界一が好きなドバイ人。近未来を彷彿させる建築ラッシュで、しばらくは目が離せない街です。振興開拓地だけでなく、昔から存在するディープなエリアも味があって、その違いも楽しめる街だと思います。市内の交通量は多く、地下鉄の開通も待ち遠しいところ。アクティブに街を観光してみたい方は、2010年以降に行くのがいいかもしれません。

--- 余談 -----------------------------------------------------------------

世界一シリーズ
UAE政府は、ドバイの原油埋蔵量が30年以内には枯渇すると見通し、世界一の国際観光都市を目指すため、街中に多くのプロジェクトを計画。猛スピードでその工事が行われています。

世界一のアイランド
4つの人口アイランドとウォーターフロントを手がけるNAKHEEL社のプロジェクト、ザ・ワールドとパーム・アイランド。別荘やホテル、スパ、ショピングモール、ヨットのマリーナ、マリンパーク、コンドミニアムなどを建設。
The World
国王の発案で「ザ・パーム」に隣接する約4Km沖合に、長さ9km・幅6kmの世界地図の形に見立てた300の人工島を建設。総工費は2000億円以上、販売は1島単位ですが既に完売。各人工島にはヴィラや水上コテージがあり、島間の移動は船のみ。2008年完成と言われています。
「日本島」はアラブの富豪が買ったという噂がありましたが、最終的には中国のお金持ちが購入?ブラピ&アンジは「エチオピア島」を購入。
The Palm
 椰子の木の形を模した3つの人工島。
 ・ザ パーム ジュメイラ - The Palm Jumeirah -
  2006年より一部供用開始、2008年オープン予定のようですが・・・

 ・ザ パーム ジュベル アリ - The Palm Jebel ali -
 世界最大のウォーターフロントプロジェクトであるドバイ・ウォーターフロントに隣接して建設中。人工島は、三日月状の島の内側に、アラビア語になっている島(シェイク・モハメッド首長の詩)が建設予定です。2007年完成予定だったみたいですが・・・ 

 ・ザ パーム デイラ - The Palm Deira -
  3つのパームの中で、最大の人工島。2020年くらいに完成予定のようです。

ハイドロポリス - HYDROPOLIS -
今私が気になっているホテルがハイドロポリス。ジュメイラビーチ沖300mに、世界初の海中ホテル「ハイドロポリス」を建設中。総工費£300million、広さはロンドンのハイドパークと同等と言われています。220部屋もある部屋は全室スイートで1泊30万以上。建築デザイナーはJoachim Hauser。
バージュアルアラブの7つ星を越えた、10星ホテルに?2007年末にオープンの予定だったようですが、いろいろな遅れで2009年になると言われています。フロントは海上に浮かび、ホテルの部屋は海中に浮遊、その行き来は海中トンネルを使うようです。

フィジーのThe Poseidon Undersea Resortにしろ、最近は海中リゾート志向?

ユニバーサルスタジオ ドバイ
郊外にある世界最大のテーマパーク「ドバイランド」のテーマパークとしてユニバーサルスタジオ(USD?)を建設。テーマパークは敷地650万平方フィート(60万3900平方メートル)でこれまた世界最大規模となる見通し。
バックトゥーザフューチャーの乗り物が黄金、ジュラシックパークの恐竜が世界一大きいとかだったりしちゃうのでしょうか。敷地の大きさだけではなく普通にはオープンしないだろうというちょっとした期待を抱いてしまいます。
4,000室の高級ホテルやレストラン100店舗、オフィスなどが予定されているそうです。

引退したエリザベス2世号
ドバイ首長国政府のイスティスマル社が海運大手カーニバルの傘下企業から1億ドルで、豪華客船で知られクルーズ船としては引退した「クイーン・エリザベス2世号」を購入することで合意。2008年11月に引き渡される予定。エリザベス号を改装し、2009年にドバイ沖の人口島「パーム・ジュメイラ」に停泊する豪華ホテルとして開業する予定だそうです。

旅の参考文献
   
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