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バレッタ (マルタ島) [マルタ共和国]

Valletta
マルタ・ストーンと呼ばれる蜂蜜色の石灰石でできた建物が並ぶマルタ共和国の首都、バレッタ。
聖ヨハネ騎士団なくしては語れないマルタ島の中心地です。
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写真右端の縦長に伸びている半島がバレッタ。
その左横でバレッタに向かって横長に伸びている三つの岬がスリー・シティーズ。

マルタ国際空港 - Malta International Airport -
マルタ島の空の玄関口、マルタ国際空港。バレッタまではバスで20~30分、スリーマまではタクシーで15分ほど(バスだとバレッタ乗り換えで1時間ほど)。
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バスターミナル
電車が走っていないマルタ島での足はバスかタクシー。バスはバレッタを中心に走っています。バスターミナルのド真中にギリシャ神話の海神トリトンを象って造られた”トリトンの泉”があり、それを囲むようにバス停があります。
 
バスに詳しくなくても、珍しくてついつい見てしまうレトロ感が漂うマルタ島のバス。
「となりのトトロ」に登場する”猫バス”のモデルになったとか。
 
最近は新しい種も増えたようですが、滞在中それに当たる事は少なく、サマーシーズンは古かろうが新しかろうが乗車口の扉を閉めずに(古いバスには扉がもともと無い)走るのがマルタ流。荒い運転で放り出されたくなければ、出入り口から離れましょう。中心地を離れると道が悪いので、荒い運転でなくても飛んで行きそうになります。

リパブリック通り - Republic Street -
 
バレッタのメインストリートで、この通りを中心に左右に映画館から銀行、レストラン、博物館や大聖堂などが建ち並んでいます。

聖ヨハネ大聖堂 - St John's Co.Cathedral -
1573年、勇猛果敢な騎士団のために贅の限りを尽くして建てられた大聖堂は、マルタ建築家ジローラモ・カサールの設計。
 
ヨハネ騎士団はオスマン帝国によりロードス島を追われ、ヴェネチアが支配していたクレタ島に一時身を寄せ、放浪の末、1530年に神聖ローマ皇帝カール5世よりマルタ島を与えられ、マルタ騎士団となりました。

 
半円筒形の天井は、イタリア人画家で騎士でもあったマッティア・プレティの絵画で、騎士団の守護聖人、聖ヨハネの生涯が描かれています。
 

身廊の床を埋め尽くす色鮮やかなモザイクは約400に及ぶ騎士団員達の墓碑。
 

    - フランス語族の礼拝堂天井 -          - イタリア語族の礼拝堂天井 -
 

甲冑を着たフィラモスの聖母像と贅で敷き詰められた礼拝堂。


騎士団長の宮殿 - The Grandmaster's Palace -
建築家ジローラモ・カサールの設計で1574年に完成、現在は大統領府と議会が置かれていて、見学は5室のみ。騎士団長の宮殿は、マルタ騎士団の最高機関である本部の中枢、歴代団長の公邸でした。
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かなり視界の悪そうな仮面。戦も大変だったことでしょう。
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<左>甲冑を着用した騎士団が利用する階段は段差が低くなっています。
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<右>ダマスコ織の赤いタペストリーやマルタ製の家具が置かれている”大使の間”。

黄色のタペストリーが置かれている”給仕の間”。
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100年くらい前までは騎士団中の水飲み場として使われていた、海神ネプチューンのブロンズ像が飾られている”ネプチューンの中庭”。
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兵器庫 - The Armoury -
1555年の政令で、戦死した騎士の甲冑や武具は戦時に共有するため騎士団に帰属することになり、ヨーロッパ中から集められた甲冑から大砲や砲弾、さまざまな槍、団長の馬車などが集められたため、16~18世紀の武器や甲冑約6000点が展示されています。

映画で見慣れていたものの、目の前にこんな集団が襲来してきたらと思うとヒヤッとしました。
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モデル立ちの、みごとな装飾の冑です。一番重い冑はイタリア・ミラノ製の50kg。
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                                今の時代でも違和感のないブーツ

大砲だけで終わらせるのか惜しい、みごとな装飾です。
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リアルな所持品を見ると、背筋がゾゾッとしました。
兵器庫S2.JPG 兵器庫S6.JPG

市内
<左>メインストリートを外れると、のんびりした空気が流れています。
 
<右>魚を釣る人、魚が釣りあがるのを待つ人、釣りあがった魚を分けてもらおうと待つ猫。

メインストリートを外れると、ものすごい坂だったり階段だったりします。
 

ロワー・バラッカ・ガーデン - Lower Barracca Garden -
対岸のヴィットリオーザやセングレアが一望できます。
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公園内には、1799年、ナポレオン率いるフランス軍撤退に功績があり、初代の英国マルタ総督だたアレクサンダー・ボール卿に捧げられた神殿があります。
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アッパー・バラッカ・ガーデン - Upper Barracca Garden -
19世紀まではイタリア人騎士団の憩いの場、現在は市民の憩いの場になっています。
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写真に映っている柱廊は1661年当時のもので、建設当時は屋根が付いていたそう。

トルコ軍に向けた大砲。
 
向こう岸左がマルタ騎士団最初の城塞都市ヴィトリオーザ、右が監視塔のガルディオーラがあるセングレア。

猫のいる風景
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騎士団の歴史が点在しているバレッタは、歴史的見どころが詰まったエリアです。
2008年から通貨はユーロになり、近々マルタリラも見れなくなるでしょう。。。

旅の参考文献
   


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