フィラタウン (サントリーニ島) [ギリシャ]
■ Fira
一夜にして海中に没した幻の大陸”アトランティス”が眠ると噂される、サントリーニ島。
島の形は三日月。そうなるまでには何度も火山の噴火が繰り返され、特に紀元前1500年頃の噴火は史上最大。それにより残った一部が現在のサントリーニの形だと言われています。
この島へはミコノス島から高速船でナクソス島とパロス島を経由して約3時間。下船時間が近づくと、船内からアトランティス伝説が語り継がれている神秘的な島が目に映りました。
高速船の港は、大型船が入港するオールドポートから南下した場所にあります。島が見えてから港まで移動する間は、断崖に建ち並ぶ家屋を見上げることになり、違う角度からエーゲ海の景色を堪能することになります。
高速船が入港するアティニオス港から街の中心のフィラタウンまでは、バスで約20分。
- アティニオス港のバスの中からこれから登る絶壁を望む -
バスは何度も何度もクネクネの勾配を走り、一気に頂上まで上ります。
フィラタウンのバスステーションからホテルまでは、歩いて5分弱。その道は凸凹の登り坂で、荷物運びが少しキツかったです。
ガンバって歩いた分、坂を登りきるとすがすがしい景色に出会いました。アトランティスを沈めたと言われているボルケーノが目の前に広がります。
高速船から見えた動く巨大ビルのようなクルーズ船は、タウンから見下ろしても、遠いのに小さくは見えません。
- ホテルのフロント前から -
ホテルでは、中腹部に見えるテーブルで朝食をいただきますが、さすが山頂、夏でも朝は寒かったです。
>>ホテルで出迎えてくれたネコちゃん達
□フィラタウン - Fira town -
島の中心部だけあって、レストランや土産物店がひしめき、シーズン中は観光客で賑わっています。ボルケーノサイド(シービュー)には、ムーディーなレストランやカフェが軒を連ね、メニューも割高な設定になっています。タウン内にはタベルナや土産物店が並んでいます。
所狭しと並んだ魚達が、料理されるのを待っています。
観光地だからといって高をくくっていると、シエスタで入れなくなる店もしっかりあります。
観光客のみならず、ネコも賑わってたりしてました。
タウンから少し外れると閑散としていて、時が止まったよう。
街の外れから北方向を眺めると、イアが見えます。(写真一番奥がイア)
何度見ても、すごい地層。”遠くから見ると山頂に雪が積もったように見える”と言われているのに納得できる景色でした。
●オールドポート - Old port -
オールドポートは、大型船と火山観光の玄関口。下から上に登る手段は、
1. ロープウェー 2. ロバ 3. 徒歩
の3つです。クルージング船の出発時間が近づくと、タウンのロープウェー乗り場は、
寄港していた観光客が船に戻る行列でごったがえします。大きな船ほど、「間に合うの?」と思うくらいの、ざっと100mはありそうな大行列です。
今日も旅人を乗せ、ロバが鈴を鳴らしながら石の階段を上ります。
>>サンセット
夕方に差し掛かると、違ったムードに変わります。
この島で見たサンセットは、思わず息を飲んでしまうほど。自然の美しさを体感しました。
わずかな時間ですが、いろいろな顔を見せてくれます。
夕日が沈んだ後も、違った美しさがありました。タウンも少しずつ光を放ちだします。
暗くなると、この日の夜は三日月が顔を出しました。
写真右は夜の9時過ぎですが、まだまだ宵の口。タウンが盛り上がるのは、これからです。
島が”エーゲ海に浮かぶ宝石”と言われているのが、なんとなくわかった瞬間でした。
●大聖堂 - Cathedral -
外見は、真っ白なだけで素朴な感じでしたが、中はキラキラしていました。
>>タウン内で見かけた教会
ギリシャの教会が、白い壁に青い屋根だけではない事を知りました。
色合いが可愛かったです。
○食事
ギリシャ名物カラマリ(イカフライ)とファバ(サントリーニ産の豆を茹でてペーストし、オリーブオイルをかけただけの郷土料理)。島の魚介類は、どこで食べても新鮮で美味しかったです。ファバは少しクセがありましたが、それをオリーブオイルとオニオンで緩和しながら食します。豆好きなら「面白い豆料理を食べた!」という感じです。
サントリーニ島がギリシャ屈指の観光地であることを実感できました。観光箇所は少ないものの、どこを見ても絵になる風景で、溜息が止まりませんでした。
■ 旅の参考文献
こんにちは。はじめまして。
私もサントリーニ島行きました。11年前ですが。
写真見てると懐かしいです。そして美しいです。
サントリーニはギリシャの絵葉書のほとんどを占めるくらい、絵になりますね。また行きたーい!!
by naonao (2006-12-31 16:42)
こんにちは、コメントありがとうございます。
サントリーニ島は、11年前と変わっていませんか?
また行きたいと思わされる、そんな島ですよね。
by pi (2007-01-03 17:37)